ソファの構造はいたってシンプルです。フレーム・スプリング・ウレタン・張り地からなりたっています。
その中でもソファの座り心地、耐久性は、ソファの中身であるスプリング・ウレタンに関係しています。このふたつの組み合わせでソファの座り心地が決まるのです。スプリングは、主にソファの弾力部分で、クッション部分でもあるウレタンの支えとなる衝撃吸収材です。ここでは、よく使われている種類をご紹介します。それぞれ特徴があり、座り心地も異なりますので、ぜひ知っておきましょう。
■コイルスプリング
クッション性、耐久性に優れているのでおすすめのスプリングです。螺旋状のバネをフレームに並べ、丈夫な鉄線などで連結しています。そのため、座った瞬間、底に触れた感がなく、快適な座り心地が得られます。
■S-スプリング
一般的に多くのソファに使われているスプリングです。銅線を波状に加工したバネを連結棒でつないでいます。コイルスプリングに比べて、弾力性は少しかけますが、座面を薄くすることができるため軽いので、デザイン性の高い物が多くあります。また、座面を山形に作ることで座面のへたれを防ぐ工夫がなされています。
■ウェービングテープ
糸に巻いた細いゴムを編んだものです。特徴は、低価格であることです。また、軽いのでデザイン性も豊富にあります。しかし、スプリングより弾力性、耐久性が劣るため、長時間座っていると疲れる場合があります。
ソファのへたりにはウレタンの密度に大きく関係しています。へたりは、ウレタンの密度が薄ければ薄いほど、ウレタンにできる空気の穴が大きくなり、それがつぶれてしまう消耗減少です。つまり、ウレタンの密度が濃いほどに硬く、薄いほどに柔らかくなるという特徴があります。硬さは人それぞれ異なりますので、どちらが良いと一概には言えません。また、硬ければへたれないとも言い切ることもできません。個人差がある以上、これには答えが出ないのです。各個人個人による最適さを探り当てることが必要になります。
ですが、一般的に高密度のウレタンの方が、低密度のウレタンに比べ、弾力性、耐久性にも優れていると言われています。ソファの座り心地は、このウレタンとスプリングの具合によって異なります。どんな組み合わせがお好みか実際に座り心地を確かめて選びましょう。